第3位
福島県知事賞
文部科学大臣賞
3月23日~24日 福島県郡山市にて開催された「日本太鼓ジュニアコンクール全国大会」にて、神洲八幡巫太鼓(神洲太鼓ジュニア)、上記3つの賞を受賞させていただくことができました。
課題曲、自由曲合わせて、たった5分間の一発勝負。全国から62団体がエントリーしている中での第3位は、快挙でした。選手のみならず指導者も親も、一瞬悲鳴を上げるほど、驚きを隠せませんでした。
なぜなら、神洲八幡巫太鼓は、昨年の9月福岡県大会の段階で「第5位」の成績を頂きましたが、これは九州大会には参加できるものの、全国大会の出場権を伴わない成績だったのです(全国大会へ行けるのは、1位と2位のみ)
しかしながら、この時、全国大会出場への道が、一つだけ残されていました。
それは、九州大会にて
21世紀枠といわれる「特別賞」を取ること
正直に言って、指導者の私は、九州大会までの3か月間で、そのたった一つの特別賞を取らせるためにどうしたらよいか?検討もつかず、自信は全くありませんでした。
言葉では「リベンジを図ろうね」「何が起きるか分からないから、最後まであきらめないで頑張ろうね」と言いつつも、不安でいっぱいだったのです。
ところが、子供たちは諦めなかった。
自分たちが勝利を勝ち取るために、どうしたらよいか。何が足りないか。
自分たちで考え、一生懸命練習に励む姿がありました。
それを見たとき、私にできることは、技術的な指導ばかりではないことに気づかされ、演奏者である自分自身が、これまで大切にしてきたこと、舞台に立つまでにすべきこと、それらを全部振り返り、アドバイスすることにしました。
その中で最も大切にしたことは。
「美姿勢と笑顔」
この二つの要素は、連動します。
姿勢を良くすることで、胸を張って前を向くので、表情は上向きになり、心に余裕が生まれるため、自然と笑顔がほころぶようになりました。
厳しい大会だからこそ、自分たちの特徴を生かした表現を!
ここまで(大会)きてもなお、自分が楽しいと思える部分では自然と笑顔が出る、その結果、見る人聞く人の心を明るくし、見ていて「幸せな気持ちになる」演奏をしてほしいと、私は思ったのです。
その結果
九州大会にて「21世紀枠の特別賞」を受賞
全国大会への出場権を獲得!
そして、一気に子供たちの心は全国大会へヒートアップ!
そんな中、今年全団体に与えられた「課題曲」のタイトルは
「凛」Rin
凛とした姿勢で、まっすぐ目の前のものに取り組んだ時、その人の心のあり方が全て浮き彫りになる。ごまかしの利かないこの状況は、付け刃では成り立たず、日ごろからの鍛錬が必要となる。そのたゆまぬ努力、そこから生み出された自信が、強運を引き寄せ、勝利を掴むこととなる。
…私は、このように受け止め、とにかく姿勢にこだわり続けました。
もちろん、子供たちの明るい笑顔と未来のためには、
まず、大人である私たちが、自分の未来を明るく変えるために、姿勢にこだわり続ける必要があります。
「骨盤力」は、私たちを裏切らない
やったものだけがわかる、「足腰の力強さ」「安定感」「安心感」
信じ続けて、取り組み続けることで、必ず各々の必要な道が開けることと思います。
今回の、神洲八幡巫太鼓の子供たちのように。
最後になりましたが、今回、ジュニアコンクール全国大会最高峰の「優勝」を勝ち取った団体は、
「和太鼓 たぎり」(福岡県)
です。
彼らの高い技術はもちろんのこと、一糸乱れぬ姿勢とキレの良い動き、所作は、観ている人の姿勢をも正します。
私たちは、同じ福岡県の団体として、この「和太鼓 たぎり」という名誉を誇りに思うと同時に、今後も限りなくその強い精神力に近づいていくための鍛錬と修練を惜しまないことを、心に誓い、福島県から帰ってまいりました。
来年度の大会に向かって、また明日から頑張ります!
皆さん、応援を頂き、本当にありがとうございました。